佐倉しらい動物病院ブログ

アトピー性皮膚疾患に対するシャンプー療法

こんにちは、獣医師の白井顕治です。

このページではアトピー性皮膚疾患の仔に対するシャンプー療法について記載させていただきます。

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ここに掲載するシャンプー方法は、皮膚疾患に罹患している仔用のシャンプーの方法ですが、正常な仔に行っても皮膚が悪化することはありませんので、参考にしてみてください。

シャンプーで大切なのは、

〇水の温度

〇シャンプー剤

〇乾かし方

〇保湿

の4点です。

上から補足の説明をしていきます。

まず水の温度についてですが、当院では30度くらいの温度で洗ってくださいと指導させていただいております。

水の温度は、皮膚の炎症をクールダウンさせるためにも、低い方が好ましいです。

ですが、季節にもよりますが、蛇口から出たままの温度の水で洗うことは、洗っている人も洗われるわんちゃんも少し厳しいときがありますので、やや温度を上げて、30度としています。

「もっと低くても平気だな」、と思ったときには、30度以下にすることもよいでしょう。

続いてシャンプー剤についてですが、正常な仔のシャンプーであれば、市販のものやそのこに合ったもので洗ってあげて問題ありませんが、

アレルギー性皮膚炎になっている場合にはひとまず薬用のシャンプーを使用することをお勧めしております。

シャンプー剤については、二次感染がひどくなっている場合には殺菌成分の含まれたものを、

通常のアレルギー性のかゆみが主な場合にはアレルギー性皮膚炎用のシャンプーを使用しております。

真菌感染が証明されるような場合でなければ、脱脂性の強いシャンプーは皮膚の乾燥を助長させますので、使用を避けています。

次に乾かし方についてですが、ドライヤーを使用せずにタオルドライで乾かすようにと指導させていただいております。

ドライヤーは皮膚を過度に乾燥させるため、また、せっかく低い温度の水で洗ったのに、最後に皮膚を強く温めてしまっては元も子もないのでタオルドライということです。

このタオルドライは、できるだけタオルでしっかりと水分を拭き取ってあげることが大切です。

長毛の仔でシャンプーやドライが大変な仔は、集中治療中にはサマーカットなどを行って、毛を短くしてあげるとシャンプーを行いやすいです。

ただ、サマーカットという外観を気にされる場合には、なんとか頑張ってタオルドライを行っていくしか方法はなさそうです。(´c_` )

最後に保湿についてです。

皮膚が乾燥してぱらぱらとフケが落ちるような子に対しては重要性を理解しやすいのですが、皮膚がべたついている仔に関しては、「うちの仔は皮膚がべたついてるから、保湿はいらない」と考えている方がいます。

別の記事でも書かせていただきましたが、アトピー性皮膚炎の皮膚では正常とは異なる割合で皮脂が分泌されてしまい、いらない皮脂で皮膚がべたついているが、皮膚は乾燥している状態になっています。

そのため、シャンプーで余分な皮脂を洗い流してあげてから、正常なバランスになるように脂肪酸の入った保湿剤を使用することが大切といわれています。

この際に使用する保湿剤は、どこの会社のこれがよいという明確なデータは出ておりませんが、何かは使用するとよいでしょう。

(当院にも保湿剤はご用意してありますので、興味があればご相談ください。)

この一連のシャンプーが、どのくらいの頻度でできるのかということも、アトピー性皮膚炎の維持管理としては非常に重要な要因となります。

次回の記事では、アトピー性皮膚炎の治療について記載させていただきます。

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