フィラリア症は、フィラリアの子虫を保有している蚊に吸血されることによってワンちゃんや猫ちゃんに感染する寄生虫疾患です。
しかし、蚊からワンちゃんや猫ちゃんに感染が成立するためには平均気温が大切な要因となります。寒い時期に蚊に刺されても、感染はしません。
千葉県周辺では例年の平均気温より5月の下旬から11月の下旬までの7か月間の予防が必要です。
飼育されているわんちゃんがすべて予防を行ったとしても、特に当院の所在地である佐倉市はタヌキなどのフィラリアに感染し宿主となりうる野生動物も多いため、フィラリアの子虫を保有している蚊が毎年確認されています。
毎年の予防を行ってあげましょう。
今まで予防を行っていなくて、今年から始める方は感染の有無を調べるための専用の検査を受けてから予防を開始しましょう。
獣医師 白井 顕治