佐倉しらい動物病院ブログ

犬と猫の腎臓病(腎不全)の診断について

こんにちは、獣医師の白井顕治です。

この記事では犬と猫の腎不全について記載させていただきます。

腎臓は、生き物にとってはなくてはならない大切な臓器、というのは皆さんもよく理解されていると思います。

難しい専門的なことは置いておいて、腎臓の機能というのは

体内の老廃物をおしっこに濃縮して捨てることと、

骨髄に対して、赤血球を作るという命令を出すことです。

(それ以外にもありますが、簡潔に話しを進めていくために少し省いておきます。)

腎機能というのは、何をもとに決めていると言えば、おしっこを濃縮する力を指します。

腎不全の「不全」というのは、「まっとうできず」ということです。

尿を濃縮することがまっとうできずということなので、腎不全になるとまず尿の比重(濃縮率)た低下します。

尿の濃縮率は尿検査で測ることができるため、尿検査を行うことにより腎不全の疑いがあるかどうかの判断ができます。

また、それ以外の視点から見た場合には、血液検査を用いて、腎臓が捨てる老廃物がどのくらいあるか、をもとに腎不全を検出する方法もあります。

腎臓というのは非常に頑張り屋さんな臓器なので、健康な時の腎臓が100点だったとして、検査で腎不全が検出できるのは30点以下くらいにならないと見つけることができません。

また、腎不全で症状が出るというのは、腎臓の機能は15点くらいまで下がっている可能性が示唆されます。

最近では血液検査を外部に委託することにより腎臓の機能が60点くらいの時に発見できる検査も注目されています。

腎臓の機能の中に、赤血球を作る命令を出すことがありますが、腎不全に陥ると軽度の貧血が生じます。貧血が出る程度まで進行した腎不全は血液検査においても検出することができるため、貧血が見つかった際には腎機能の評価が重要なポイントとなります。

このようなことを考えながら、あるペットの腎臓について検査しようと考えた場合には、年齢によって異なりますが、以下のような手順で行っていきます。

○血中のクレアチニンの値をもとに、腎臓病の疑いの有無の診断

○疑いがあった場合には、ステージングを行うために尿たんぱくの存在や高血圧症の有無を確認します。

○また、必要に応じて腫瘍を除外するために腎臓の画像検査を行うこともあります。

○体調不良や脱水がある場合には腎臓の数値は悪く出ることが多いので、体調不良が改善した時点の数値を用いて腎臓病のステージングを行います。

その後はステージングをもとに治療内容を定めていきます。

隠れた腎臓病の有無が気になる方や、腎疾患を治療中で何かわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

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