佐倉しらい動物病院ブログ

ハムスターの飼育方法ーハムスターの品種とケージ選びー

最終更新日(2022年12月21日)

先日、4歳の子供にお願いされて、ハムスターを飼い始めました。

診療は日常的に行っていますが、ハムスターの飼育は久しぶりでしたので、自分の小屋選び、エサ選びなどをもとに、すでに飼育している方や、これから飼育を始めようとしている方の参考になるような情報を掲載できればと思います。

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ハムスターの品種

まず、ハムスターの品種ですが、大きく分けて

ちょっとずっしりして大きめのゴールデンハムスターと、

ドワーフ系のジャンガリアンハムスターやロボロフスキーなどがペットショップでよく目にする品種だと思います。

私が以前に飼育していたころはテレビで「とっとこハム太郎」が人気だった時代だったので、多くの品種がショップにいて、いつもときめいてみていたものですが、久しぶりに行ったハムスターコーナーには上記の3品種のみでした。

基本的にハムスターは1ケージに1体ずつ飼育することが推奨されます。怪我のもとになってしまいますからね。意外と仲間同士だと狂暴です。

で、娘が触ってもそんなに嫌がらない、おおらかな性格の仔が多い長毛系のゴールデンハムスターがいればと思ったのですが、ショップにはいませんでした。(沢山のショップを練り歩く元気もなく。)

私はゴールデンハムスターを飼育したいなーと思っていたのですが、販売していた飼育ケージを見てみると、どれもドワーフ用の小さい小屋ばかり・・・。

これではゴールデンは無理だなと思い、ジャンガリアンにすることにしました。

ロボロフスキーなどの小型種は、動きがかなり早いため、触れ合うというよりは鑑賞して楽しむタイプのハムスターというところがありますので、子供には合わないかなと思い勧めませんでした。

販売しているジャンガリアンはどれもひまわりの種のみ支給され、売れ残って太っている風でした・・・。そんな中でも娘がケージの前に行くと反応した仔がいましたので、おうちに迎えました。

穴の中からこちらをうかがうハムスター。

モモちゃんという名前を娘につけてもらっていました。(命名「モモちゃん」)

さて、もっと多くの品種がいると、どの仔にしようか迷ってしまいますが、私はこのような基準でおうちに迎え入れる仔を決めました。参考にして頂ければと思います。

ケージ選び

続いてケージ選びですが、ハムスター飼育の醍醐味ともいえる可愛いおうちが沢山です。

まるで動くシルバニアファミリー宜しく、工夫を凝らしたおうちが販売されていますね。中にはハムスターがコロコロで走った距離がわかるような小屋もありました。

ただ、私はちょっとずぼらな性格なので、掃除がしやすい小屋がいいなと思いました。

複雑な形状のおうちは掃除するのも大変なので、水槽で飼育することにしました。

(家に帰って気が付いたのですが、水槽で飼うならゴールデンハムスターでよかったじゃんって思いましたが、まぁいいです。)

子供と猫に見つめられるモモちゃん。

小屋についてですが、

1、金網タイプのケージ

2、水槽

3、一部プラスチック、一部金属の小屋

があると思います。

通気性と保温性、保湿性、健康面から考えられることを言うと、

金網タイプのものは通気性は良いですが、保温性はありません。そして金網をガリガリかじってしまい歯が曲がる不正咬合や、金網に足を挟んで骨折してしまうといった事故も多発しますので、選びませんでした。

後、床も掃除しにくい感じだったので、その点も考えました。

水槽タイプは保温性はありますが、湿度が高くなりやすい傾向があります。また、小屋やインテリア用品が起きにくいという点があげられますが、そこは子供に厳選してもらうことで何とか解決できました。

飼育しているうちに汚れたり、新しいものがほしくなったら入れ替えてもいいかなと思いましたし、水槽は水洗いが簡単そうだったので〇です。

最後の一部プラスチック、一部金属の小屋というのは、とても可愛いおうちが多いタイプのものになります。こちらは金網タイプと水槽タイプの二つのいいとこどり。のような感じがしますが、金網がある以上、咬んでしまうことによる不正咬合や挟んでしまっての骨折のリスクはあります。また、多くの場合こういった小屋は二階部分が追加されているのですが、ハムスターは地中生活を行う動物なので、二階というより地下室がほしいんじゃないかなと思います。

まあ水槽には二階も地下室もありませんので、無いよりはあった方がよいのかもしれませんが、尿とフンが混ざることによって発生するアンモニアが生じやすい形状をしていますので、こまめにこれを掃除することは、私にはできそうになかったので、あきらめました。

さいわい娘もハムスター本体に大喜びで、ケージなんて何でもいいよー♪みたいな感じだったので、水槽です。

(ハムスター飼育の醍醐味といいつつ、一番シンプルで夢のない形状のものですが・・・。)

でも、ほかのケージが悪いわけではありません。ケージを選ぶ判断基準を、可愛いからとか、なんとなくではなくて、こんな判断基準もあるよという例を紹介したまでです。

現に私は水槽にしたことにより、毎日床を取り換えて、週に1~2回、水槽をおうちを水洗いして生活環境を清潔に保ってあげられていますので、どのような小屋でもこういったことがしてあげられればどれかが著しく悪いということはありません。

次回は床材や食事について記載させていただきます。

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