実績詳細

犬の胆石症の管理

種類 日本スピッツ
年齢 8
診療科目 内科 消化器科 
症状 他院で胆石症と診断された。手術を勧められたためセカンドオピニオンとして来院

症状の概要

胆石症は犬で良く認められる生活習慣病のような疾患です。原発性に形成されることもあれば、内分泌疾患やステロイド剤の内服によって二次性に形成される場合もあります。胆道の閉塞や胆嚢炎を起こしていなければ無症状であり、健康ドッグで発見されることが一般的です。
現在のところ、犬における胆石症の手術の時期は国際的に決まったガイドラインはありません。無症状の時期は手術を行わずに、症状が出たら直ちに手術を行うというのが肝・胆道系の国内の専門家の中では主流のようです。胆のう摘出は健康な犬の胆のう摘出を行ったとしても術後体調不良や持続的な肝酵素上昇を呈する可能性がある手術です。無症状の時期に行うべき手術かどうかというのが判断を違えている点です。

検査結果

症例は元気・食欲共に問題なく、臨床症状は認められなかった。

レントゲン検査及び腹部超音波検査において、診断の通り胆嚢内に直径15mm程の胆石群が確認された。

 

 

血液検査及び尿検査、腹部超音波検査では胆石症による胆道閉塞は認められなかった。

 

胆嚢炎及び非胆道閉塞の胆石症と診断した。

治療方法

無症状の胆石症のため、新規胆石の形成を予防するため、低脂肪食を開始した。

また、胆嚢炎に対して内科療法を実施した。

 

無症状であるため、手術は適応の範囲ではないとインフォームし、尿検査を行って胆道閉塞の定期健診を行うこととした。

治療・術後経過

胆嚢炎は治療開始後1か月程度で改善が認められた。

 

現在引き続き無症状であるため、経過観察を続けている。

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