実績詳細

エボシカメレオンの脱皮不全による結膜炎

種類 エボシカメレオン
年齢 1歳
診療科目 眼科 エキゾチック診療科 
症状 1か月前より目が開かない

症状の概要

爬虫類は定期的に脱皮を繰り返す生き物であり、その脱皮の回数や質は環境や食事、体調によって変動することがある。脱皮不全によって瞼や口唇、総排泄口などの天然孔周辺や尾端や指先などに血行障害を起こすことが多い。このような脱皮不全をケアすることも重要であるが、脱皮不全が繰り返し起こる原因を探ることも同様に重要であるため、根本解決のためには精査する必要がある。

検査結果

症例は他院で治療中ということだったが、目の様子が改善しないという主訴でのセカンドオピニオンであった。

 

 

食欲も低下しているということだったが、口腔内に異常は認められなかった。

眼窩検査を実施したところ、眼窩内に脱皮のかけらを確認した。

 

そのため、診察及び眼窩検査の結果、脱皮不全による開眼不全の可能性が考えられた。

 

しかし、腹囲が顕著に膨満していたため、単純な脱皮不全ではなく、基礎疾患が存在する可能性が考えられた。

 

 

治療方法

腹囲膨満及び脱皮不全による開眼不全の精査を行う提案を行ったが、ご家族が希望されなかったためこれまでと同様の点眼を継続することとなった。

治療・術後経過

セカンドオピニオン症例であるため、他院で経過観察中

 

 

 

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