実績詳細

ミニチュアダックスフントの口鼻瘻の閉鎖

種類 ミニチュアダックスフント
年齢 12才
診療科目 歯科 
症状 口の中に穴が開いている

症状の概要

口鼻瘻は、口腔内と鼻腔内をつないでしまう穴ができてしまう現象である。起きえる状況としては、上顎の大きな歯が関与していることが多く、今回の症例のように犬歯や第四前臼歯の橋に伴って瘻管が形成されてしまうことがある。

瘻管が形成されると、慢性的に口腔内の細菌や飲んだ水、食べた食べ物が鼻腔内に入り込んでしまうことによし、慢性的な鼻炎症状を呈することがある(今回の症例は鼻の中にビニールのゴミが入っていた李、とげが刺さったりしていたが、くしゃみや鼻水といった症状は特に出していなかった。)

瘻管の閉鎖には麻酔下での外科的な処置が必要になる。

検査結果

症例は数年前に他院にて麻酔下でのスケーリングを受けた。その際に、何本か歯を抜歯したという事であったが、詳細は覚えていないという事だった。

ここ数か月、

特にくしゃみがひどいという印象は受けていないが、口の中に穴がいているために受診した。

 

 

左右ともに、犬歯があった部分に大きな瘻管が開いており、反対側の穴が見えるほど鼻腔内の構造は消失している。

治療方法

外科的に整復する以外に瘻管の閉鎖方法はないため、口唇フラップを作成して瘻管の閉鎖を行った。

 

 

 

 

 

口唇フラップを形成し、瘻管を閉塞した。

 

 

 

閉塞後の外観

 

 

治療・術後経過

かなり大型の瘻管だったため、術後3週間はエリザベスカラーを装着し、柔らかくしたフードのみの給餌を行った。

 

 

術部は良好に生着したため、治療終了とした。

 

担当医・執刀医:白井 顕治

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