実績詳細

雑種猫の馬尾症候群

種類 雑種猫
年齢 10歳
診療科目 軟部外科・整形外科 
症状 あまり動かない。ジャンプしない

症状の概要

馬尾症候群は、骨盤周辺にある馬尾神経叢が、何らかの理由により障害されることにより起こる症状である。外傷や感染、腫瘍性疾患や華麗性変化など、様々な原因で引き起こされる。また、引き起こされる症状も障害の程度によるため、痛み、動かない、触ると痛がる、毛づくろいをしなくなる、ジャンプをしなくなる、などの症状から、より進行すると後肢の不全麻痺・完全麻痺・排尿不全、排便不全が起こることもあり得る。
ネコにおいては、大柄、もしくは肥満個体に発生が多いという報告もある。また、数年かけて進行することもあるため、ジャンプをしなくなったなどの症状で来院した際には、比較的進行した状態であることもある。

検査結果

症例は中年齢の大柄の猫であった。

 

検査を実施すると、後肢の神経反応が低下しており、また、骨盤周囲を触ると嫌がる症状を認めた。

 

排便と排尿は通常通り行えているということだった。

馬尾

年齢・症状、および体格的に大きい個体であるいうことから、馬尾症候群を疑い、レントゲン検査を実施した。

疼痛があるような、琲湾姿勢を呈している

 

 

仙椎・最後腰椎間に変性性脊椎症が認められたため、不安定による馬尾神経叢の圧迫による症状(馬尾症候群)と診断した。

 

 

治療方法

消炎剤・神経に対するサプリメントの内服、および運動制限を実施した。

 

 

治療・術後経過

治療開始3日後には、ジャンプはできないが通常の生活は送れるように動けるようになった。

 

継続治療として、2週間ほど消炎治療を実施し、漸減していき治療終了とした。

 

また、症状を安定させるため、可能であれば体重減量を勧めた。

 

 

担当医:白井 顕治

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