佐倉しらい動物病院ブログ

【獣医師監修】ロシアンブルーの特徴・かかりやすい病気って?原因と対処法について

ロシアンブルーってどんな猫?

原産国 ロシア北部
性格 とても物静かで、貴族的な優雅さと落ち着きを備えています。人見知りをする事でも知られており、初めての環境や人に慣れるまでに時間がかかりますが、一度慣れてしまえばとても愛情深く、人懐こい猫です。飼い主と一緒に過ごす時間も大好きでわがままを言うことも少ないです。

特徴
シルバーブルーの身体はほっそりしていますが筋肉質で、優雅さがあります。被毛はブルーですが毛先がシルバーなので光沢感があります。きらきらとしたグリーンの目はエメラルドのように美しく、気品を兼ね備えています。

ロシアンブルーがかかりやすい病気

①猫喘息・慢性気管支炎

アレルギー物質(アレルゲン)により気道粘膜が刺激され、炎症を引き起こすことで症状が出ます。
ケッケッというような咳、呼吸が早い、進行すると呼吸が苦しそうなどの症状が認められます。
完治というよりは生涯お付き合いしていく病気になりますので、早期発見と病気の進行を抑える治療が必要になります。

対処法 環境の変化により引き起こされることもあるので、まずは思い当たることがないか確認しましょう。しかしアレルゲンを特定できないことがほとんどなので、細菌感染など他の要因を除外しながら、試験的に治療していくケースが多いです。

症例:ロシアンブルーの下気道炎症性疾患

②糖尿病

糖尿病はインスリンの不足、もしくは正常に機能しないことにより、血液中の糖(グルコース)が増えてしまう病気です。各々の臓器は、インスリンにより細胞内に糖を取り込むことでエネルギー源として利用していますが、糖尿病ではそれができずに高血糖が持続し、臓器の障害を引き起こします。
お水をたくさん飲む、たくさん食べるのに体重が減る、などの症状がでます。

対処法 まずは1日にどれくらい水を飲んでいるか測定しましょう。猫ちゃんの体重1kgあたり50〜60mlであれば多飲と言えるでしょう。水をたくさん飲む病気は糖尿病以外にもありますが、尿検査や血液検査などで鑑別していく必要があります。

③尿石症

尿路(腎臓〜尿管〜膀胱〜尿道)に結石ができてしまう病気の総称です。尿中の成分が結晶化してしまい、それが徐々に大きくなることで結石となり、できる部位によって様々な症状を引き起こします。
一般的には、トイレに何度も行く(頻尿)、尿に血が混ざる(血尿)、排尿時に痛がって鳴く、トイレ以外のところで尿をしてしまう、などです。

対処法
一般的には尿検査が必要ですが、尿がほとんど出ずにぐったりしている、元気がない、食欲がないなどの他の症状が出ている場合は即時の受診をおすすめします。そうでなくても、猫ちゃんにとってこれらの症状がでているのは生活する上で不快であるには変わりありませんので、どのような検査や処置を実施すべきか病院へ行って相談すると良いでしょう。

まとめ

どの病気であっても放置すると命に関わりかねない病気です。愛する猫ちゃんと、より長く楽しく生活するために、若くて元気であっても年に1回程度の健康診断を受け、早期発見に努める事が大切です。
また、いずれの場合もおかしいな…と感じた場合は獣医さんに相談しましょう。

著者プロフィール

獣医師 吉川未紗

日本獣医生命科学大学付属動物医療センター 呼吸器科・腫瘍内科 研修生

当院は国際ねこ医学会(isfm)よりキャットフレンドリーゴールド認定を受けている病院です。

【キャットフレンドリークリニックに関する情報はこちら】

お気軽に
ご相談ください

志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30

佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30

お問い合せフォーム
インターネットでカンタン相談

病院案内アクセス
駐車場有・近隣にコインパーキング有