こんにちは、獣医師の白井顕治です。
これまでアトピー性皮膚炎について、スキンケアについて記事にさせて頂きましたが、最後にアレルギー性皮膚炎(アトピーなど)の治療について記事にさせて頂きます。
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アトピー性皮膚炎の治療手段には、大きく分けて
〇お薬(飲み薬や塗布剤)
〇スキンケア
〇食事療法
の3つに分かれます。
この三つのうち、どれをどのくらいの強さで行って治療を行っていくかは、ご家族の要望によってかなり変わってきます。
つまり、まったく同じアレルギー性皮膚炎のワンちゃんが何頭かいたとして、各々が違う過程で飼育されていた場合には、その家庭・家庭で治療方法は異なるということです。
まず第一に治療の目標はそのこのかゆみをコントロールしてあげることです。
コントロールとは具体的に言えば、
「少しはかゆい気がするけど、時間があるたびに掻くほどではなく、ご家族が一緒に生活をしていて、一日に1~2回くらいは掻いている様子を見る程度」
にまでは持って行ってあげたいということです。
もちろん、まったくかゆがらないようにできればそちらの方がよいです。
その目標(痒みのコントロール)を達成できさえすれば、上の治療法をどのように使用しても良いでしょう。
例示すると
家族に時間がないから、スキンケアはできない。薬だけでコントロールしたい。
シャンプーは週に一回はできますが、それ以上は無理です。
ステロイド剤だけは絶対に使いたくありません。
シャンプーは何回でもできます。お薬は何でもいいです。
薬はあげられません。シャンプーはできます。
シャンプーは週に二回ならできると思います。治療費が気になります。
など、さまざまな治療に対する要望があります。
どの仔も痒みのコントロールはできますが、コントロールする治療内容はすべて異なります。
ご家族がどのくらい割けるかによって治療内容は変化してきますので、痒みに困っている仔のご家族様は、お気軽にご相談ください。
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