アトピー性皮膚炎のワンちゃんの皮膚には、正常なわんちゃんと比較して病原性の強い細菌がいることが明らかとなっています。また、正常に見える部位であっても、皮膚バリア機能が脆弱であることもわかっていますので、皮膚症状を改善させるためには「かゆみ・病原体・皮膚バリア」をバランスよく正常化させることが治療成功へのキーポイントといえます。
慢性化した皮膚と比較して、かゆがり始めた皮膚の方が内服の治療期間は短く済みますので、わんちゃんの皮膚のかゆみでお困りの方は当院へご相談ください。
実績詳細
ミニチュアダックスフントのアトピー性皮膚炎
種類 | ミニチュアダックスフント |
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診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 2年前から体をとてもかゆがる。シャンプーや内服を行っても改善しない。セカンドオピニオン |
症状の概要
検査結果
身体検査所見の結果、左右対称性に内またや下腹部、両耳道に強いかゆみと炎症を起こしていた。
抜毛検査の結果、ニキビダニなどの外部寄生虫は検出されなかった。
細胞診では球菌が確認された。
痒みが生じた初発の年齢と減症状より、アトピー性皮膚炎もしくは食物皮膚有害反応(食物アレルギー)と診断した。
治療方法
まずは痒みが強かったため、ステロイド剤を使用し、かゆみが止まるかどうかを観察した。
治療開始当日よりかゆみは落ち着き、一週間後には皮膚の熱感やフケは改善されてきた。
治療・術後経過
今後は皮膚や外耳の炎症が治まり、正常化されて来たらかゆみ止めとして使用していたステロイド剤からオクラシチニブ製剤へ変更し、かゆみをコントロールしていく予定である。
また、外耳や皮膚への局所療法としてシャンプー、保湿剤、ステロイドのスプレー剤、点耳薬などを用いて全身の掻痒を治めていく。
担当医:白井 顕治
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