前腕骨折はトイ種の飼育が多い国内において最もよく遭遇する骨折である。骨折整復の仕方としてはギブス等もあるが、基本的には内固定(手術によるプレート固定)が第一選択となることが多い。
実績詳細
トイプードルの前肢骨折(橈尺骨の骨折)
検査結果
症例は左前肢を完全に拳上し、触れると強い痛みを呈していた。
レントゲン撮影の結果、左前肢の橈骨・尺骨の遠位側の斜骨折と診断された。
プレートによる内固定が適応となるため、折れていない右足の骨を用いて骨幅を測定し、使用するプレートやスクリューの大きさを決定した。
シンセツ社の1.5mmLCPプレートを用いることとした。
治療方法
術前
固定のため、髄内ピンを挿入し骨片のコントロールを行い、プレートを設置した。
プレート設置後
手術終了
術後のレントゲン写真
アライメントの整復が確認された。
治療・術後経過
術後4日間はロバートジョーンズ包帯を設置し、以降は開放とした。
良好に歩行しており、経過は良い。
今後、レントゲン写真で確認しつつ、骨折が治癒したらインプラント除去を行う予定である。
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