肛門腺は肛門の左右にある臭いつけのための線であり、犬や猫、フェレットなどにある腺です。何らかの理由により肛門腺の出口がつまってしまうと、腺液が貯留し、破裂してしまいます。肛門腺液は非常に強い炎症を起こし、周囲の組織を壊死・感染させます。また、その程度によって症状も様々です。治療には内科療法と外科療法がありますが、破裂を繰り返す場合には外科的に摘出することが勧められます。
実績詳細
猫の肛門腺破裂
検査結果
身体検査の結果、肛門の左側に黒色に変性した皮膚が認められた。
場所と症状より、左肛門腺の破裂が疑われた。
治療方法
今回の破裂は初回であるということと、高齢であるということから、局所の外科処置(排膿と消毒)と内服による治療を選択した。
肛門の左側の皮膚が壊死し、黒く変色している
周囲の毛を刈り、壊死領域を確認している
切開を行って、排膿処置を行った
排出された膿汁
排膿後、内部を洗浄・消毒し、抗生剤と消炎剤の投与を行った。
治療・術後経過
治療開始後数日で患部の感染は治まり、排膿はしていない。
今後経過を観察し、破裂を繰り返すようなら外科的に肛門腺を摘出することを考える。
経過良好
担当医:白井 顕治
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