猫の好酸球性皮膚炎はアレルギー性皮膚疾患ですが、それを起こしている原因の物質が判明できないこともあります。一般的には環境中の何かに反応していることが多いですが、中には食物に反応している場合もあります。また、時には季節性に起こることもあります。似たような病変で好酸球性肉芽腫や好酸球性プラークなどがありますが、それぞで病変の出る部位や病態がやや異なります。
実績詳細
雑種猫の好酸球性皮膚炎
検査結果
症例は元気闊達で、一般状態に異常は認められなかった。
体のいくつかの部位に紅斑を伴う脱毛が認められ、問診より脱毛は掻く、もしくは舐めることによる物理的な毛折れによるものと判断した。
トリコグラム(抜毛検査)を行ったところ、寄生虫感染は認められず、やはり物理的に毛が折れている像が得られた。
痂疲や膿を伴っていないため、アレルギー性である好酸球性皮膚炎を疑った。
治療方法
免疫抑制剤(シクロスポリン)の投与を行ったところ、一週間で掻痒は有意に減少し、皮膚の赤みも消失した。
治療・術後経過
何に反応して発生したアレルギー性皮膚炎なのか不明のため、今後はシクロスポリンを投与しつつ食事や環境中から反応原因物質を特定していくものとする。
経過良好
担当医:白井 顕治
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