異物誤嚥の多くは、若くていたずら好きなワンちゃんや猫ちゃんにおきます。
誤嚥してしまった異物の形状や詰まり方によって、吐かせたり、内視鏡で摘出したり、開腹下で摘出したりなどの方法があります。内視鏡による摘出の適応範囲は通常胃までなので、今回のように小腸領域で閉塞してしまった場合には手術が必要となります。また、閉塞が起きて症状が出てしまっている場合には内科による改善の見込みは薄いため、速やかに手術を行うことが早期回復のために重要であるともいえます。
実績詳細
雑種犬の異物誤嚥、消化管閉塞のため、開腹下摘出手術
種類 | 雑種犬 |
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年齢 | 2 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 消化器科 |
症状 | 食欲がほとんどない。吐く |
症状の概要
検査結果
セカンドオピニオンとして来院
数日間にわたり食欲低下や嘔吐を繰り返している。
ヒストリーより異物誤嚥の可能性が考えられたため、レントゲン検査及び腹部超音波検査を実施したところ、小腸領域に異物の閉塞像が認められた。
すでに内視鏡による摘出が可能な領域を超えてしまっているため、開腹手術をすることとした。
治療方法
開腹を行い、小腸領域を探索して異物及び異物の閉塞部位の特定を行った。
小腸を腸間膜の反対側から切開し、異物を摘出した。
摘出された異物はゴム製のおもちゃのかけらのようなものであった。
小腸切開部位を縫合し閉腹して手術終了とした。
治療・術後経過
術後すぐに食欲も改善し、数日後に行ったけ九人の血液検査においても腹膜炎や縫合部離開が認められなかったため、退院とした。
経過良好
担当医:白井 顕治
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