猫のアレルギー性皮膚炎はこの症例のように軽度の脱毛ではなく、プラークやびらんを形成するまで腫れあがってしまうほど外見上悪化してしまうこともあります。犬のアレルギー性皮膚炎と比較しても、外見的特徴が多岐にわたるため、正確に診断されていないことが良くあります。
治療をしているにもかかわらず、改善が認められないと感じた際は、お気軽にご相談ください。
実績詳細
雑種猫のアレルギー性皮膚炎
種類 | 雑種猫 |
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年齢 | 4歳 |
診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 4年前から、改善しない腹部のかゆみ。 おなかが真っ赤になって腫れあがるまでなめてしまう。 |
症状の概要
検査結果
既往歴として、1歳から腹部のかゆみで他院にかかっていた。なめてぐじゅぐじゅしている。
カラーを付けていても腫れは収まらず、低アレルギー食やステロイド剤を使用したが、良くなったと感じたことはあまりないということだった。
初診時
治療方法
視診と経過より、公算急性アレルギー性皮膚炎を強く疑った。
シクロスポリンの内服を行い経過を観察することとした。
治療・術後経過
投与1週間
大きな違いはないが、べたついた感じが軽減している。内服は飲むことができ、副作用もないということで、内服を継続して経過観察とした。
開始1か月後
べたつきが消失し、わずかに発毛が認められた。
開始2か月
顕著に改善が認められた。
カラーを外し、シクロスポリンの量を調節しながら経過観察を続けるものとした。
定期検診は必要である者の、良く管理できているため経過良好
担当医:白井顕治
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