猫の挫創(アゴニキビ)は、あごに形成される皮膚病変で、アトピー性皮膚炎の症状と関連として比較的よく認められえる症状です(関連が明らかではないときに発生することもあります)。様々な品種や年齢、性別の猫に発生することがあり、時にアゴだけではなく唇のほうまで病変部位が拡大することもあります。前段階の病変である面皰が形成される程度の場合には、無症状で本人も特に気にしないことが多いですが、この症例のように進行し、細菌やマラセチア増殖・感染が起こり、かゆみを呈すことがあります。
実績詳細
雑種猫の挫創(アゴニキビ)
種類 | 雑種猫 |
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年齢 | 11才 |
診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 顎が腫れている |
症状の概要
検査結果
顎が腫れている、出血するという主訴で来院
身体検査を実施したところ、両かかとと下腹部にわずかな脱毛部分を認めた。
それ以外には、主訴にある真皮下からの出血を伴うあごの腫れが認められた。
細菌は認められるものの、顕著な感染像が認められなかっため、アレルギー性皮膚炎の一環として発生した挫創(アゴニキビ)と診断をした。
治療方法
非ステロイド系免疫抑制剤の投与および幹部の洗浄・消毒を行い経過を観察していった。
治療・術後経過
治療開始10日後
治療開始30日後
改善が認められたため、継続して治療を実施していき、再発防止に努めることとした。
経過良好
担当医:白井 顕治
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