臍ヘルニアは犬や猫で比較的認められる先天的異常で、臍輪が閉じないことによって、腹腔内の脂肪や腸管が臍部から腹腔外へ脱出してしまう状態である。臍輪の大きさや還納可能かどうか、犬種(ペギニーズなどは重症化しやすいことが知られています)により各々の臍ヘルニアの重症度が変わります。加齢に伴う筋量の減少、妊娠や吠えることによる腹圧の上昇により悪化します。雄にもメスにも発生することはあり、出生直後は臍ヘルニアがあっても、成長途中で臍ヘルニアが改善することもありますが、生後10か月までで改善しない(ヘルニアが消失しない)場合には、その後は経過観察を行っても臍ヘルニア孔が自然に閉じることはほぼありません。
実績詳細
シュナウザーの臍ヘルニアの整復
検査結果
症例は臍部に還納可能な直径2~3センチほどの臍ヘルニアがあった。
未避妊雌であったが、避妊手術は希望されなかったため、臍ヘルニアの整復のみを実施することとした。
治療方法
ヘルニア部を切開し、ヘルニア輪の確認を行い、臍部から脱出していた腹腔内脂肪を腹腔内に還納した。
その後、臍輪をトリミングして縫合し、余剰な皮膚を切除して縫合した。
治療・術後経過
正常に癒合し、治療終了とした。
経過良好
担当医:白井 義昭
執刀医:白井 顕治
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