犬や猫の妊娠診断にはエコーやレントゲン検査が用いられます。より早期に妊娠診断を行えるのはエコーで、胎児の動きや心拍まで確認することができます。欠点として、正確な胎児数の把握や、分娩直前の大きさまで胎児が成長すると、胎児の大きさの把握がしにくいというものがあります。
レントゲン検査の優れた点として、骨へのカルシウム沈着が起こると背骨や頭蓋骨などの数を数えることにより正確な胎児数がわかるという事と、胎児の大きさや体位がわかります。この時の胎児の大きさだけで正常分娩できるかどうかの判断は行うことができませんが、参考となる情報にはなりますので、分娩前にはレントゲン撮影をしておくとよいでしょう。これらの情報を得ることと、レントゲンを撮影することによる微量の被爆のデメリットを比較したときに、レントゲン撮影を実施することのほうがメリットが高いと判断されるため、当院においては実施します。
実績詳細
紀州犬の妊娠診断
種類 | 紀州犬 |
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年齢 | 3歳 |
診療科目 | 産科・小仔科 |
症状 | 妊娠しているかどうか見てほしい |
症状の概要
検査結果
症例は約30日前に交配したということで妊娠をしているかどうかの判定の依頼のため来院。
治療方法
エコー検査を実施したところ複数の胎嚢と胎児心拍を確認したため、妊娠していると判断をした。
治療・術後経過
中型~大型犬種であるという点と、複数の胎児を妊娠しているため、正常分娩できる可能性が高いと判断されたため、ご家族と相談の結果、妊娠検診を定期的に実施していき自宅分娩を目指した。
その後、自宅にて予定日に出産。
経過良好
担当医:白井 義昭
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