一般的に薬剤の投与経路は、全身投与と局所投与に分けることができる。全身投与は、注射や飲み薬などが該当し、局所投与は、目薬や塗り薬などが該当する。
局所投与のほうが体全体に対する副作用は少ないものの、使用した局所においては副作用が出る可能性があることを留意する必要がある。
アレルギー性皮膚炎の治療時には、局所と不在は非常に有効な治療手段であるといえるが、誤った投与量・投与期間で使用しすぎるとその局所のみステロイド皮膚症になってしまう例が比較的多いため、注意が必要である。
実績詳細
ミニチュアダックスフントのステロイド皮膚症
種類 | ミニチュアダックスフント |
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年齢 | 7か月齢 |
診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 他院にて治療をしているが、皮膚の異常が治らない |
症状の概要
検査結果
症例は左ひじ内側部分のみ痂疲と脱毛を呈している。
一般皮膚科検査を実施したところ、ニキビダニや皮膚糸状菌、マラセチアは検出されなかった。
拡大して観察すると、局所の皮膚が萎縮しており、ご家族に話を聞いたところ、長期間にわたり塗り薬を塗布していたということだったので、と不在による局所性のステロイド皮膚症と診断した。
治療方法
塗り薬の塗布をやめ、幹部に保湿剤を使用して経過観察を行った。
治療・術後経過
治療開始一か月後、若干痂疲は認められるものの、発毛してきており、皮膚の皺壁も消失した。
同様の治療を継続し、治療終了とした。
担当医:白井 顕治
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