子宮蓄膿症は子宮内に細菌感染による蓄膿が生じてしまう疾患である。発情様式の違いから、犬と猫を比較すると犬での発生が多く、猫ではまれである。治療方法は犬と同様、水和をして一般状態を整えてから、外科的に卵巣子宮を摘出することとなる。
実績詳細
雑種ネコの子宮蓄膿症
検査結果
症例は未避妊の中年齢の雌猫である。
元気消失と食欲不振を主訴に来院した。身体検査を行うと、外陰部から排膿が認められた。
超音波検査によって、拡張した子宮と、子宮内に流動性のある液状の構造を認めたため、子宮蓄膿症と診断した。
治療方法
手術前
拡張した子宮、摘出後
ー-以下病理所見ー-
子宮では、慢性的な化膿性炎症が認められます。子宮内膜の過形成に二次的な細菌感染が起こったために蓄膿に至った病変と考えられ、組織学的には子宮蓄膿症と一致する所見です。卵巣には著変は認められません。
ー--
治療・術後経過
症例は手術2日後より自力採食を始めた。
経過良好
担当医:白井 顕治
お気軽に
ご相談ください
志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30
佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30