実績詳細

ポメラニアンのポリープ性膀胱炎

種類 ポメラニアン
年齢 10歳
診療科目 軟部外科・整形外科 泌尿器科 
症状 血尿が出る

症状の概要

ポリープ性膀胱炎は、膀胱粘膜に対する慢性的な刺激によって発生することがある。膀胱結石や細菌感染がきっかけとなることが多いが、ポリープが形成される頃には原因となった刺激が存在していないこともある。

診断は病理検査によって行われる。

検査結果

症例は血尿と頻尿を主訴に来院した。

 

エコー検査を行ったところ、膀胱内に腫瘤が認められたため、ご家族と相談したうえで切除手術を行うこととなった。

治療方法

膀胱外からも腫瘍の位置が確認することができている。

 

 

 

腫瘤切除後

 

 

切除した腫瘤

治療・術後経過

ーー以下病理所見ーーー

膀胱背側正中より採取された組織では、ポリープ状を呈する慢性の炎症性病変が形成されています。結石などによる慢性の粘膜に対する刺激により形成された反応性の病変と考えられます。検索した組織には、腫瘍性の病変は認められません。

ーーーーー

 

手術直後より血尿は認められなくなり、良好に治癒したものとした。

また、当初は鑑別診断の中に悪性腫瘍も疑われていたが、病理検査より否定された。

 

また、本症例においては膀胱結石などの慢性刺激の原因となるものは認められなかったため、治療終了とした。

 

 

担当医・執刀医:白井 顕治

 

 

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