腫瘍の手術は、通常は細胞診もしくは組織生検を実施して診断をつけたのちに行うが、ご家族の希望がある場合や特定の条件下では診断をつける前に手術を実施することがあり得る。
ただし、基本的には診断をつけたのちに手術を行うことが基本的には重要な手順である。
実績詳細
ジャックラッセルテリアの毛包上皮腫
種類 | ジャックラッセルテリア |
---|---|
年齢 | 15歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 腫瘍科 |
症状 | 腫瘤から排液があるため、手術を希望 |
症状の概要
検査結果
症例は腰背部に腫瘤があり、たびたび排膿しているため、手術を希望ということで来院された。
ご家族の希望があり、細胞診を実施せずに切除を実施することとなった。
治療方法
腰背部の腫瘤(術前)
腫瘤切除後
治療・術後経過
ーー以下病理所見ーー
摘出された臀部の腫瘤は、毛包上皮由来の良性腫瘍です。病変内には複数の嚢胞が形成されており、嚢胞内には多量の角質物の貯留が認められます。
腫瘍の境界は明瞭で、マージン部には腫瘍細胞は認められません。摘出状態は良好で、今回の切除により予後は良好と考えられます。
ーーーーーー
病理検査所見より、良性腫瘍であり、切除状態が良好であることから抜糸後治療終了となった。
執刀医:白井 顕治
お気軽に
ご相談ください
志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30
佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30