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🐶 ワンちゃんの「頑固なかゆみ」、あきらめていませんか?
「薬を飲ませてもかゆみが治まらない…」
「季節によって良くなったり悪くなったりを繰り返す」
そんな皮膚のかゆみに悩むワンちゃん、実はとても多いんです。
皮膚のかゆみは一つの原因で起きているとは限らず、いくつもの要因が重なっていることも少なくありません。
🧪 かゆみの原因をきちんと診断することが第一歩
皮膚病の治療は、まず「なぜかゆいのか」を見極めることが重要です。
犬のかゆみを引き起こす代表的な原因には以下のようなものがあります:
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ノミやダニなどの 寄生虫
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細菌・マラセチアなどの 感染症
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アトピー性皮膚炎 や アレルギー性皮膚炎
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食事による 食物アレルギー
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内分泌疾患や代謝異常
原因をしっかり突き止めないと、治療を続けてもなかなか改善しないケースもあります。
🩺 原因に合った治療法をご提案します
皮膚病の治療は、症状を抑えるだけでなく、原因に合わせた対策がポイントです。
当院では、以下のような治療法を組み合わせて行います:
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🌿 食事療法(アレルギー対応フードなど)
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🧼 スキンケア(シャンプー療法・保湿)
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💊 内服薬・外用薬(抗ヒスタミン、免疫抑制剤など)
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💉 注射治療(かゆみのコントロール)
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🌱 サプリメントによる皮膚バリアの補助
🙋♀️ こんな方はぜひご相談ください
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アレルギー検査を勧められたが、どうするか迷っている
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アポキルを飲んでいるけど、いまいち効いていない
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シャンプーは頑張っているが、すぐにかゆがる
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痒みの原因をきちんと調べてもらったことがない
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どんな薬を使っているのか、しっかり説明してもらえない
皮膚病は「とりあえず薬を出しておしまい」という治療では改善しにくいことが多いです。
原因を丁寧に探ることで、ワンちゃんに合った治療方法を見つけられる可能性が広がります。
🧬 病態が複雑な場合もあります
アトピー性皮膚炎と脂漏症に、マラセチア性皮膚炎が重なっている症例などでは、
それぞれの病態に対して適切に治療しないと、症状が軽減しないことがあります。
「なんとなくシャンプー」「なんとなく薬」では、治らない皮膚病も多いのです。
🐾 かゆくない場合もある? ― ストレス性のかき壊し
皮膚病に見える症状の中には、実は ストレスや行動学的な問題が背景にあるケースもあります。
皮膚の検査だけでなく、生活環境や行動の観察も大切にしています。
また、そもそもアレルギーとは関連のない皮膚疾患であることもあります。
🏥 皮膚病は「治す」のではなく「うまく付き合う」病気でもある
特にアトピーや慢性皮膚炎の場合は、完治ではなくコントロールが治療のゴールになることもあります。
原因を一緒に探し、ワンちゃんとご家族に合った治療法を見つけていきましょう。
👉 しつこいかゆみでお悩みの方は、お早めにご相談ください。
著者プロフィール
白井顕治(しらい けんじ)院長
獣医師、医学博士
日本動物病院協会(JAHA)獣医内科認定医・獣医外科認定医・獣医総合臨床認定医
千葉県で代々続く獣医師の家系に生まれ、動物に囲まれて育って、獣医師になりました。「不安をなくす診療」を心がけて診療にあたるとともに、学会参加や後継の育成を行っています。