フレンチブルドッグは毛質がもろく、毛根が深いため、炎症が起こった際により深部から腫れることがある。かゆみと、なめたことによる刺激、マラセチアの増殖など、いくつかの要因が重なることによって悪化した病変には、悪化要因一つ一つに適した管理が重要となる。
実績詳細
フレンチブルドッグの指間に形成されたアトピー性皮膚炎とマラセチア性皮膚炎
検査結果
症例は高齢のフレンチブルドッグであった。
これまでもたびたび手をかゆがって治療したことがあるということだった。
観察すると、手掌側が著しく腫脹していた。
細胞診において好中球及び多数の細菌、マラセチアが確認されたが、ニキビダニは確認されなかった。
治療方法
内服薬は苦手ということだったので、シャンプー及び外用剤による治療を実施した。
治療・術後経過
治療開始１週間で優位に改善が認められた。
今後はひどくなり過ぎないように適宜外用剤を使用していくこととした。
担当医：白井 顕治
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