実績詳細

ゴールデンレトリバーの耳血腫

種類 ゴールデンレトリバー
診療科目 軟部外科・整形外科 
症状 耳の根本が腫れてきた

症状の概要

耳血腫は耳の軟骨板内に血液が貯留した状態をいい、犬にもネコにも起きる病気です。耳を掻いたり頭を振ったりすることにより耳介軟骨が損傷することによりおこると言われていますが、明確な原因は明らかにはなっていません。長期化すると耳介軟骨の線維化や変形が起こります。治療の目標はできるだけ早期に貯留内容を除去し、耳介軟骨の線維化や変形を防ぐことと、再発を防止することです。内容物の除去方法は針で刺して抜いたり、穴をあけたり、外科的に切開する方法などがあります。血腫の大きさと起きた原因で治療法が異なる場合がありますので、ご相談ください。

検査結果

身体検査所見より、右耳、耳根部の腫脹を認めた。また、左右に中等度の感染性外耳炎を確認した。

耳をかゆがっており、一日のうち何回かは頭をパタパタ振ったり、耳を掻いたりしていたということでした。

 

腫れて耳道入口が確認できない。

治療方法

穿刺による貯留液体の抜去と、外耳炎の治療を行った。

 

処置中、わずかに腫れが引いた

 

穿刺終了後。耳道入口が容易に確認できる程度に腫れが引いた

治療・術後経過

外耳炎の治療を行いながら、貯留液が溜まるたびにその都度抜去を行った。

 

経過良好

 

 

担当医:白井 顕治

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