犬の頭頚部の扁平上皮癌は、鼻腔内や歯肉、口唇や扁桃に発生することが多く、一般的には局所浸潤性が強いがリンパ節転移はあまりしない傾向にある。
例外的に、扁桃の扁平上皮癌のみ、局所浸潤性及びリンパ節への転移率が高いことが知られている。
実績詳細
スピッツの口腔内扁平上皮癌(他院からのCT診断依頼)
種類 | 日本スピッツ |
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年齢 | 16歳 |
診療科目 | 腫瘍科 |
症状 | 口の中に腫瘍がある。精査してほしい |
症状の概要
検査結果
症例は他院からの診断依頼症例である。
口腔内に腫瘍が形成されていたため、浸潤度及び腫瘍の評価のために全身麻酔下において腫瘍の切開生検及び所属リンパ節細胞診を行うこととした。
治療方法
右下顎骨の骨融解を伴う腫脹が認められたため、口腔内から切開生検を実施しました。
また、所属リンパ節として下顎リンパ節及び内側咽頭後リンパ節の細胞診を実施しました。
治療・術後経過
病理組織検査では扁平上皮癌という結果と、細胞診レベルでの所属リンパ節への転移は認められませんでした。
以上の病理組織検査及びをご家族様及び紹介元の先生に報告させていただきました。
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