犬の椎間板ヘルニアは、椎間板の編成に続いて引き起こされる脊柱管内への椎間板や椎間板物質の突出によって起こされる疾患で、犬に起こる神経疾患の中でも発生頻度は高い疾患です。治療は内科療法と外科療法があり、すべての症例に手術が必要とは限りません。
ほとんどは3歳以上の年齢で発生するため、若齢で発生した場合には椎間板ヘルニア以外の疾患を考える必要があります。ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニアとしては90%ほどが胸腰部で発生します。
実績詳細
ミニチュアダックスフントの椎間板ヘルニアに対する外科治療
種類 | ミニチュアダックスフント |
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年齢 | 13歳11か月 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 急に後ろ足が動かない |
症状の概要
検査結果
触診及び点と現検査を実施した。完全後肢麻痺、グレード3〜4と診断
神経検査の結果より、姿勢反応消失、浅部痛覚の低下(反応の程度として鈍い)
約2週間の内科療法に反応を示さなかったので、CT検査、を実施した。その結果、椎間板ヘルニアと診断されたため外科療法(半側椎弓切除術:ヘミラミネクトリー)を実施することとなった。
治療方法
椎弓の除去と脱出した椎間板物質の除去を行った。
治療・術後経過
日に日に改善が見られ、5日後には右後肢はまだうまく使えないものの腰も上がり活動的にもなってきていた。
術後1週間で退院とし、術後4週では姿勢反応もほぼ改善した。
術後半年の診察では神経検査に異常はなく、歩様も問題なく以前のように生活できていた。
担当医・執刀医:清水 健
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