胃拡張・捻転症候群は急性に発症する病気であり、また、非常に緊急性の高い病気です。典型的には、コリーやハウンド系犬種のような胸の深い犬種に多く、食後すぐの激しい運動後に捻転しやすいと言われていますが、すべての犬種で起こる可能性があり、食後以外にも起きることはあります。老齢のミニチュアダックスフントで起きた例も当院ではあります。
急激に腹部が膨満してくる以外には、呼吸困難や沈鬱などの症状を示すことが多いです。前述のとおり、非常に緊急性の高い病気ですので、すぐに動物病院を受診しましょう。
実績詳細
アイリッシュウルフハウンドの胃拡張・捻転症候群
種類 | アイリッシュウルフハウンド |
---|---|
年齢 | 2 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 消化器科 |
症状 | 今朝、急に体調が悪化した。お腹がパンパンに膨らんでいる |
症状の概要
検査結果
症例は沈鬱状態で、ぐったりとしていた。
腹部は誇張しており、ご家族の話では、昨日の夜まで、体調は良かったということだった。
問診の時点で胃拡張・捻転症候群が強く疑われたため、診断のためのレントゲン検査を行った。
胃は非常に重度に拡張・捻転しており、呼吸も弱くなっていた。
緊急対応として胃を穿刺し、抜気した。
抜気後、やや胃が縮小した
治療方法
診断後、病状の説明およびインフォームドコンセントを行っている際に急変し、心停止となった。
迷走神経反射による心停止と判断した。
治療・術後経過
予後不良
担当医:白井 顕治
お気軽に
ご相談ください
志津しらい動物病院043-462-1122 受付時間 9:00~11:30 15:00〜18:30
佐倉しらい動物病院043-483-1212 受付時間 9:00~11:30 14:00~17:30