ウサギに多い歯牙疾患である不正咬合は進行するとこのような顎骨を溶かすほどの巨大な膿瘍を形成することがある。このような場合、内科によって治療を行っても中心部に感染の原因となる歯牙が残っている限り症状を繰り返すため、外科処置の適応となる。
実績詳細
ウサギの根尖周囲膿瘍
検査結果
外貌所見としては、左下顎に直径3センチほどの腫瘤が認められた。
レントゲン検査の結果、顎骨の融解と腫瘤の中心部には逸脱した臼歯が認められた。
以上より根尖周囲膿瘍と診断し、外科治療を行った。
治療方法
術前腫瘤が確認できる
切開し、膿汁と中心部にある逸脱した臼歯を摘出している
術創は頻繁に消毒ができるように開放創とした。
治療・術後経過
手術翌日 術創は乾燥しており、感染は起こっていない
手術10日後
感染も制御され、開放にした術創が徐々に治癒し始めている。
術後130日後
発毛には至らなかったが、腫れは消失し、術創は閉鎖している。
元気食欲良好
担当医:白井義昭 白井顕治
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