アカラス症は、アカラスの異常増殖によっておこされる皮膚疾患です。アカラスは別名ニキビダニや毛包虫と呼ばれます。犬からは主に3種類ほどのニキビダニが分離されることがあります。ほぼすべての犬がこのニキビダニを保有していると言われています。若齢期や高齢期の免疫が低いときや、ステロイド剤服用時に発症することが多く、免疫状態が改善されないと慢性的に発症を繰り返すことがあります。
治療はシャンプー療法や内服による駆虫、二次感染の予防を軸に行っていきます。この疾患は多頭飼育をしていても感染することはほぼありませんので、罹患動物を隔離する必要はありません。
実績詳細
グレートデーンのアカラス症(ニキビダニ症・犬毛包虫症)
種類 | グレートデーン |
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年齢 | 不明 |
診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 保護した。体中が腫れている。 |
症状の概要
検査結果
外貌上、四肢の皮膚が腫れており、痛みを呈していた。
また、一部出血し、血様膿汁を排泄していた。
そのため、抜毛検査及び膿汁の鏡検を行ったところ、多数のアカラスの成虫が確認された。
(当症例のものではありませんが、アカラスの鏡検動画です。)
治療方法
二次感染予防のための抗生剤とイベルメクチンの内服療法を行った。
治療・術後経過
治療開始後14日後には症状はかなり軽減され、膿汁の排泄も泊まり、歩行時に痛みを訴えることもなくなった。
比較的高齢であったことから、経過を観察しながら治療を続けている。
経過良好
担当医:白井 顕治
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