外耳炎はアトピー性・アレルギー性・感染性・腫瘍性など、さまざまな原因で起こる外耳の炎症です。繰り返す場合や、季節性がある場合には点耳薬を指すだけでなく、原因を明らかにしてから治療を行いましょう。
外耳炎は耳の病気ですが、皮膚の一部でもあります。耳以外の皮膚の状態を知ることも重要であるため、普段の生活で体のほかの部位を痛がったりかゆがったりしないかをよく観察しましょう。
また、ご自宅での耳の洗浄はかえって外耳炎を悪化させてしてしまう場合があります。獣医師に相談しながら、ホームケアを行っていきましょう。
実績詳細
コッカースパニエルのアレルギー性外耳炎
種類 | コッカースパニエル |
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年齢 | 12 |
診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 耳が臭う、かゆがる |
症状の概要
検査結果
外貌所見として、体表のアトピー性脂漏性皮膚炎と外耳炎を呈していた。
耳鏡検査では左右とも水平・垂直外耳道は顕著に肥厚しており、鼓膜を確認することはできなかった。
また、慢性炎症を呈しているため、少し触っただけですぐに耳道からの出血が認められた。
耳道入口には慢性炎症によって誘発された耳垢腺腫とみられる腫瘤が形成されていた。
慢性的な炎症と脂質代謝異常により二次感染も蔓延していた。
また、耳だけでなく体中をかゆがっていた。
アトピー性外耳炎と診断した。
治療方法
点耳薬および消炎剤と抗生剤の内服療法と、シャンプー療法を行った。
治療・術後経過
治療開始後14日程度で体臭が減ってきた。
炎症も治まり、耳を触っても嫌がらなくなってきた。
皮膚症状の改善のため、内服とシャンプー療法を継続している。
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