ゴールデンレトリバーという犬種は、腫瘍の発生率が多いため、高齢のレトリバーが体調が急変して来院した場合には、腹腔内腫瘍の破裂などが第一に疑われる。また、多くの場合異物誤嚥を起こすのは5歳以下程度の若齢県に多い。ただし、これらはあくまで確率的な話であるため、本症例のようにこれまで異物誤植などの経歴のない高齢のゴールデンレトリバーが、異物誤植によって体調不良を出す可能性がある事はあり得るという可能性を考えておくことは重要であるといえる。
実績詳細
ゴールデンレトリバーのひも状異物の摘出
検査結果
高齢のゴールデンレトリバーが、元気食欲の低下という主訴で来院した。ヒストリーより、腫瘍性疾患の存在を疑いスクリーニング検査を行ったところ、ひも状異物による消化管閉塞が疑われたため、開腹手術を行うこととなった。
治療方法
消化管は広範にアコーディン上に変形していた。
おそらく透明のビニールテープのようなものに、毛が巻き付いている異物が摘出された。
治療・術後経過
術後数日より元気食欲は改善され、治療終了となった。
経過良好
担当医:白井顕治
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