表在性膿皮症は多くはこの症例のように円形の、びらんを伴わない表皮小環として発見される。表皮のブドウ球菌群の感染により引き起こされ、多くの場合、何らかの基礎疾患(多くはアレルギー性皮膚炎や内分泌疾患)に続発して引き起こされる。そのため、難治性の表在性膿皮症の場合には基礎疾患の治療を再評価する必要があります。
実績詳細
チワワのアレルギー性皮膚炎に伴う表在性膿皮症
種類 | チワワ |
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年齢 | 3歳 |
症状 | 体の毛が抜けてきてしまった。 |
症状の概要
検査結果
アトピー性皮膚炎治療中のチワワで、腰背部、体側に1~3センチの円形の脱毛が認められた。
かゆみを治めるためにステロイド剤の内服を行っているため、かゆみは強くはない。
抜毛検査を実施したが、ニキビダニなどの検出はされなかった。
被毛を観察する範囲では、真菌症を疑う所見は得られなかった。
治療方法
表在性膿皮症(皮膚ブドウ球菌感染)とし、抗生剤による治療を実施した。
治療・術後経過
抗生剤による下痢や嘔吐の副作用は出なかった。
治療開始1か月後、被毛が生えそろってきた。
炎症が起きた後の反応として色の濃い被毛が生えているが、生理的な反応であるため、問題はない。
経過良好
担当医:白井顕治
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