骨が持つ強度以上の外力がかかったときに、ひびが入ったり、折れてしまう状態のことです。
治療には外固定(ギプス)、内固定(ピンやプレート)、創外固定などさまざまな方法があります。
今回は橈骨と尺骨の両方が折れてしまっている状態です。この骨折においてピンやギプスのみでは癒合不全などの合併症率が高いことからプレートによる内固定法を実施しております。
また今回のように骨折した部位が橈骨遠位のためストレートタイプのプレートが使用できずコンディラープレートを使用せざるを得ない状況などがあるため、プレート治療でも状況に応じて選択するインプラントは変える必要があります。
実績詳細
チワワの橈尺骨骨折
種類 | チワワ |
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年齢 | 9歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 留守番させてて家に帰ってきたら左前足を上げていた |
症状の概要
検査結果
レントゲン検査にて遠位橈尺骨骨折と診断
手術前レントゲン
治療方法
レントゲン検査を実施し、手術までの間は状況の悪化を防ぐ意味でギプスを巻いた。
骨折治療は内固定法でコンディラープレートを使用。
今回遠位での骨折のため、選択できるインプラントに制限がかかり、コンディラープレートを選択した。
手術直後のレントゲン
治療・術後経過
受傷後3日で手術を実施
術後2週で抜糸、包帯ギプスの影響で手根関節の屈曲制限があるが
術後3週では屈曲制限もなくなった。
術後1年経過するが歩様も問題なく、レントゲン上でも骨が痩せてくることもなく順調な経過を辿っている。
今後も骨とインプラントの状況を経過観察していく予定である。
術後1年のレントゲン
担当医・執刀医:清水 健
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