第三眼瞼外反症は見た目がチェリーアイと似ているため、間違われやすい病気であるが、病態が異なる疾患である。今回紹介したような電気メスを用いた矯正手術は、麻酔時間が短かくすんだり、出血がほぼないという点で動物への負担も少ない手技といえます。わんちゃんが似たような症状を示した場合には、お気軽にご相談ください。
実績詳細
チワワの第三眼瞼外反症の矯正手術
検査結果
症例は元気活発で、右眼を特に気にしている様子はない。
この右眼からの突出はかなり若いときからあったということでした。
外貌上、瞬膜腺突出(チェリーアイ)を疑ったが、表面がスムースであり、眼瞼のT字軟骨が外側に沿っている状況が認められたため、
第三眼瞼外反症と診断した。
治療は外科的整復となる。
治療方法
第三眼瞼外反症の整復方法としては、チェリーアイと同様に切開して縫合するモーガンポケット法を用いることもできるが、
外反した軟骨を熱変性させて矯正する方法もある。
後者の方法の方が出血がなく、短時間で処置を行うことができるため電気メスによる熱変性矯正を実施した。
術前
電気メスによる熱変性
治療・術後経過
術後、軽度に肥大した瞬膜腺が再度はみ出ることはあったが、T字軟骨の矯正は維持された。
経過良好
担当医:白井 顕治
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