精巣腫瘍は中高齢の未去勢の雄犬に時折認められる。発生率は全腫瘍の中ではそこまで高くない。炎症を伴う場合には陰嚢の皮膚が赤くなり、触診により痛みを呈する場合もある。典型的には、腫大した精巣の反対側(正常側)は萎縮して小さくなっている。精巣腫瘍の中には転移を起こす悪性腫瘍も含まれるため、発見した場合には切除と病理検査を実施することが推奨される。
実績詳細
チワワの精巣に形成されたライディッヒ細胞腫とセルトリ細胞腫の混合腫瘍
検査結果
症例は高齢のチワワであった。
本人は自覚症状はなかったが、優位に片側の睾丸(左側)が腫大していた。
精巣円である可能性を考え、1週間ほど非ステロイド性消炎剤と抗生剤を使用したが、一切の変化を認めなかったため、ご家族と相談した結果、摘出することとした。
治療方法
精巣腫瘍が疑われたため、普段実施している去勢手術で用いている解放式ではなく、閉鎖式に陰嚢を切除することとした。
切除後と縫合後。
大きな出血もなく、手術終了とした。
ーーーー以下病理所見ーーー
左精巣には、セルトリー細胞とライディッヒ細胞由来の腫瘍が形成されています。いずれも腫瘍は精巣内に限局しており、白膜や脈管、精索断端への浸潤は認められません。摘出状態は良好で、今回の切除により予後は良好と考えられます。
右精巣は萎縮していますが、腫瘍性の変化は認められません。
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治療・術後経過
正常に術創も癒合したため、治療終了とした。
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