ネギ中毒は犬で比較的多く認められるが、摂取量によってはネコに起こることもある。ネギに含まれる物質による赤血球の溶血が主な症状として発生する。また、ネギ自体ではなくこの著しい溶血は腎臓に対して毒性を示すため、腎機能についても観察を行う必要がある。ネギ中毒については、過熱をしたもの、茹でたものでも起きることがある。また、ネギと一緒に煮たもの、スープなどでも起こすことがある。また、人間のベビーフードの原材料として玉ねぎが使用されていることが多く、その場合にはベビーフードを盗食して中毒を起こす。中毒を起こすねぎの量は個体によって差があり、少しなめた程度で症状を出す個体から、数グラムは食べても症状を出さないものもいるが、ネギ類は食べないように注意をしましょう。
実績詳細
トイプードルのネギ中毒による血尿
検査結果
問診を行った結果、ネギを食べた疑いが持たれた。
腹部超音波検査においては著変は認められなかったが、膀胱内の尿を検査するために穿刺採尿を行ったところ、暗黒色の尿が得られた
血液検査所見も併せて、ネギ中毒による中毒性溶血性貧血と診断した。
治療方法
抗酸化療法及び腎臓保護を行うために点滴およびビタミン剤の投与を行った。
治療・術後経過
血尿およびヘモグロビン尿は点滴後3日ほどで治まってきた。
貧血も下がり度待ったため、点滴を外し自宅での経過観察とした。
経過観察中
担当医:白井 義昭
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