猫のヘルペスウイルス性の角膜・結膜炎はネコヘルペスウイルス1型に感染することにより発症する。感染経路は接触もしくは飛沫感染であり多くは新生児期に感染する。また、FHV1感染は鼻汁やくしゃみを伴うこともある。診断は検査や臨床症状、治療反応によって行う。ウイルスの性質上、再発を繰り返すことがある。
実績詳細
ネコのヘルペスウイルス性角膜炎
検査結果
肉眼所見では右目の流涙が多く、羞明を呈していた。
スリットランプ検査を行った結果、角膜への血管の挿入と表層の角膜混濁がみとめられた。
角膜染色検査では角膜中央部にヘルペスウイルス感染に特徴的な樹状様の染色が確認された。
結膜スワブを使用したPCR検査にて、ネコヘルペスウイルス1型(FHV-1)の存在を確認した。
治療方法
抗ヘルペス薬の内服と点眼を行った。
治療・術後経過
治療開始後3カ月ほどで角膜の状態は正常に改善された。
ヘルペスウイルス感染は再発することが多いため、現在経過観察中。
担当医:白井 顕治
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