下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状を呈しているときに考える原因の一つに異物による消化管閉塞がある。これは閉塞を起こしてから時間が経過するとともに重症度が増加していく可能性があるため、速やかな診断と治療が求められる疾患である。
実績詳細
ノルウェージャンフォレストキャットの毛玉による腸閉塞
検査結果
症例は高齢の猫であった。
既往歴としてこれまでに2回ほど、毛玉による腸閉塞で手術を行ったことがあるが、ここ数年は起こしていないということだった。
腹部超音波検査を実施すると、楕円形の物質による小腸での消化管閉塞が起こっていることが確認されたため、ご家族と相談した結果高齢ではあるが手術を行うこととなった。
治療方法
開腹し、閉塞が起こっている部位を確認した。
腸を切開し、内容物を摘出して閉鎖した
摘出された閉塞物。毛玉であった。
治療・術後経過
術後2日目には消化器症状は改善し、その後退院となった。
抜糸を行い治療終了とした。
経過良好
担当医・執刀医:白井顕治
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