短頭種気道閉塞症候群は外鼻孔狭窄、鼻道狭窄、軟口蓋過長、頸部軟組織の過剰、気管低形成などが様々な程度により存在する結果に生じる呼吸がしにくくなる病気です。短頭種特有の状態であるため、チワワやパグ、ペギニーズ、フレンチ・ブルドッグやブルドッグ等に認められます。通常、呼吸困難(努力呼吸)を引き起こしている原因は複数存在するため、レントゲンや透視検査で状態の把握をできるだけ正確に行うことが治療計画を立てる上でも重要です。
実績詳細
ペギニーズの短頭種気道閉塞症候群:外鼻孔狭窄・鼻道狭窄・軟口蓋過長症・咽頭虚脱・咽頭後引
検査結果
症例はこれまでに2回、外鼻孔拡張手術と軟口蓋過長に対する手術を行っている。
先日呼吸困難で一時意識を失ってしまったため、セカンドオピニオンとして受診。
犬種と呼吸音より短頭種気道閉塞症候群に罹患していることがわかる。
外鼻孔は拡張していたが、レントゲン検査では共作した鼻道と軽度に過長し始めている軟口蓋が確認された。
また、頸部の軟部組織が過剰に存在することにより咽頭自体が後引されてしまっていた。
透視検査で確認したところ、吸気・呼気の度に咽頭腔が弛緩と拡張を繰り返していたため、主な原因は咽頭虚脱と診断した。
治療方法
現在咽頭が虚脱することに対する有効的な治療法は確立されていないため、呼吸状態を維持することを目的として体重管理と酸素テントの準備を行った。
また、運動制限も行っている。
治療・術後経過
現在湿疹に至る呼吸困難は認められず、経過観察を行っている。
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