骨折とは、骨が持つ強度以上の外力がかかったときに、ひびが入ったり、折れてしまう状態のことです。
治療には外固定(ギプス)、内固定(ピンやプレート)、創外固定などさまざまな方法があります。
今回は橈骨と尺骨の両方が折れてしまっている状態です。この骨折においてピンやギプスのみでは合併症率が高いことからプレートによる内固定法を実施しております。
橈骨に設置したプレートはスクリューホールの位置が互い違いになっていて、ストレートタイプよりも強度が上がるブロードタイプのものを選択しております。また尺骨にもプレートを設置することで橈骨のプレートだけにかかる負重を軽減できます。
実績詳細
ボルゾイの橈尺骨骨折に対するLCPプレートによる固定
種類 | ボルゾイ |
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年齢 | 1歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 遊んでいて着地に失敗し右前足をあげている。 |
症状の概要
検査結果
レントゲンにて右前肢の遠位橈尺骨の横骨折と診断された。
治療方法
本症例の性格や活動性を考慮し、プレート設置による内固定を選択した。
また橈骨のプレートだけにかかる負重を軽減する目的もあり尺骨にもプレートを設置した。
治療・術後経過
手術翌日より良好に患肢を接地させ、飛び跳ねるくらいよく動いていた。
術後4日で退院し、術後の腕の浮腫を軽減するために術後1週間は浮腫予防のため包帯を巻いた。
退院時から跛行は出ていなく術後3ヶ月でレントゲンを撮影して治療終了とした。
術後2週間、抜糸時
術後3か月
担当医・執刀医:清水 健
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