通常、人の妊娠においても「戌の日」というような行事もあるように、犬は正常分娩で95%が生まれるという情報がある。しかし、日本で飼育されることの多い小型犬だけに情報を絞れば、全体の68%が難産になるという統計も出ているため、決して安産型の動物ではないことが言えます。そのため、このような犬種が妊娠した場合には、難産・帝王切開となる可能性を十分に視野に入れておく必要があります。
チワワやヨークシャー、シーズーやポメラニアンなどの小型犬種、トイ犬種が妊娠した際には、妊娠が疑われている期間のうちから動物病院を受診し、妊娠期間のうちから自然分娩にするのか、初めから計画出産を行うのか、自然分娩を試みるが無理なら帝王切開を病院に依頼するのかなどを決めておくとよいでしょう。また、その際に受診する動物病院は帝王切開を行うことができる病院を受診しましょう。
実績詳細
ポメラニアンの帝王切開
種類 | ポメラニアン |
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診療科目 | 軟部外科・整形外科 産科・小仔科 |
症状 | 破水してから、出産が始まらない |
症状の概要
検査結果
症例は急患として来院
破水し、陰部から尿膜嚢が脱出した状態で数時間経過し、分娩も進んでいないことから、難産と判断された。
ご家族と相談した結果、緊急帝王切開を実施することとなった。
治療方法
子宮を露出し、胎児を摘出した。
臍の緒の処置を施して麻酔から覚醒した母犬のおっぱいを吸わせ始めた。
治療・術後経過
初産であるということだが、母犬が院内で授乳に適応していたため、退院とした。
経過良好(出産おめでとう!)
担当医・執刀医:白井 義昭
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