頸部背側や肩甲骨の間を気にしてかきむしってしまうケースに時に遭遇する。そのような場合、治療において重要案ポイントの一つが、何とか本人に掻かせないことである。猫の体形や性格によって方法はさまざまであるため、ご家族と相談しながら生活を調整していく必要がある。
実績詳細
メイクーンの皮膚過敏症
検査結果
症例は若齢の猫で、自ら頸部背側を掻いてびらんを起こしている。
問診を行ったが、特にフロントラインなどの塗布剤を使用したことはないということだった。
また、水遊びが好きなので、たまにシャンプーをしているということだった。
炎症がひどいため、消炎剤と抗生剤の治療に加え、洋服を着せられるのであれば、着せてみるようにという指示を出して経過観察をした。
治療方法
治療開始1週間後、ご家族の自作カラーを装着したため、頸部背側はやや改善したが、頸部腹側の下顎部分にひどい皮膚病変が形成されてしまった。
エリザベスカラーと包帯を使用して経過観察を行い、3週間後にはかなり創傷が改善した。
治療・術後経過
今回の症状がアトピー症候群のようなアレルギー性皮膚炎に関連したものなのか、過敏症のような本人の神経的な性質ものものなのかはまだ若齢なので経過を観察していき判断していくこととした。
内服薬を漸減していき、経過観察を行うものとした。
担当医:白井顕治
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