ホルモン内分泌性の脱毛は、二次感染が伴わなければ痒みやフケ、炎症が起こらずに、ただ毛が薄くなっていくことが多い。脱毛症の中で頻度が非常に多いわけではないので、それ以外の皮膚疾患を除外した結果として疑う。
被毛が生えるのには時間がかかることが多く、場合によっては脱毛が残ってしまう場合もある。
実績詳細
ヨークシャーテリアの性ホルモン関連性脱毛
種類 | ヨークシャーテリア |
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診療科目 | 皮膚科 |
症状 | 体の毛が抜けてきた |
症状の概要
検査結果
身体検査所見上、元気食欲に問題は認められない。
体壁の被毛が左右不対象に脱毛しており、フケや炎症・かゆみは認められなかった。
培養検査では真菌は検出されず、抜毛検査ではアカラスなどの外部寄生虫の感染も認められなかった。
トリコグラムを行ったところ、被毛内のメラニンが不均一に分布しているため、ホルモン関連性の脱毛が疑われた。
全身スクリーニング検査を行ったが、甲状腺や副腎、副甲状腺ホルモンに異常は認められなかった。
診断:性ホルモン関連性脱毛もしくは脱毛症Xの疑い
治療方法
症例は避妊手術も考えているということだったので、脱毛が改善することを期待して避妊手術を行った。
治療・術後経過
現在経過観察中
担当医:白井 顕治
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