深在性膿皮症は皮膚の深部の細菌感染です。原発性の感染ということはまれで、多くは表皮の感染症が深くまで入り込んだり、胼胝部など表皮の異常が認められる部位に起きることがある。治療は内服薬と外用薬、患部への刺激の低減などになるが、慢性化してしまうケースもある難治性の疾患である。
実績詳細
ラブラドールレトリバーの深在性膿皮症(緑膿菌性)
検査結果
外貌上、後肢の足根周辺が熱感を持って腫れており、排膿していた。
レトリバー種は腫瘍の好発犬種であるため、腫瘍を除外するために患部のレントゲン写真を撮影したが、骨融解像は認められなかった。
膿汁を培養検査に出したところ、緑膿菌が検出されたため、深在性膿皮症と診断した。
治療方法
感受性の認められた抗生剤を2種使用し、治療を行った。
治療・術後経過
治療開始後10日目には腫れや排膿は認められなくなり、痛みを感じている様子も見られなかった。
内服を8週間続けて治療終了とした。
患部は胼胝部に形成されていたため、不衛生な環境や気温によって再発することがあるが、内服薬での管理を行っている。
担当医:白井 顕治
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