実績詳細

交通事故で前肢を負傷した柴犬の外科治療

種類 柴犬
診療科目 軟部外科・整形外科 
症状 家から脱走して、帰ってきたらけがをしていた

症状の概要

交通事故による外傷の治療は、損傷を受けた部位や程度、損傷の受け方によって緊急性や治療手順が異なる。常に優先されるべきは心臓や肝臓などの軟部組織の健常性の確認である。次いで骨格や筋組織の損傷を評価する。いずれの場合においても、救急救命を実施した後は事故時の瞬間的なダメージがどう機能回復していくかを確認してから治療方針を決定していく。

検査結果

症例は前肢から流血し、興奮状態だったため、傷口を確認・洗浄するため鎮静をかけて精査した

 

 

皮下が広範囲に裂離していたため、タイヤによる引きはがしが起こったと考えられる。

 

骨折は起こっていなかった。

治療方法

このような軟部組織の損傷は、損傷を受けた組織が生存しているか見極めるため、数日経過してからデブリードするかを決定する必要がある。

 

 

一次的に閉鎖させ、消炎剤及び抗生剤を使用して経過観察を行った。

治療・術後経過

 

大半の皮膚の血流は回復した。

 

仮閉鎖した縫合糸を除去し、治療終了とした。

 

 

担当医:白井 顕治

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