円形の紅斑毛細血管の充血なのか、すでに起こった出血なのかを鑑別する必要がある。また、出血班の場合には、止血凝固に異常があるのかを判断する必要がある。段取りをつけて検査して病気を特定していくことが重要である。
実績詳細
免疫介在性皮膚炎を疑う雑種犬
検査結果
症例は腹部から前胸部にわたって、全般的に円形の出血班が認められた。
血液検査及び凝固検査、止血時間確認検査において、血小板数や血小板の機能、血液凝固時間に異常が認められなかった。
また、特にこれと言って普段と変わったことはしていないが、散歩に行ってからでき始めたということから、何らかの物質に対するアレルギー性の反応を疑い、ステロイド剤の投与を実施した。
治療方法
投与して2日後に完全に消失した。
治療・術後経過
ステロイド剤に良好に反応したことから、何らかの物質に対するアレルギー反応や、免疫介在性の疾患である可能性が考えられる。
今後は再発の有無や、再発のきっかけを注意深く観察することとする。
担当医:白井 顕治
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