眼球破裂は強い外力や眼球周辺の腫瘍性病変によって引き起こされることがあります。発症してしまった場合、視覚維持は難しくなってしまうケースが多いです。治療の目標は炎症や外傷による不快感を取り除くことであり、内科療法が功を奏さない場合には外科的に摘出する必要がある場合もあります。いずれにせよ緊急疾患ですので、眼の中が赤く変化したら、早急に受診しましょう。
実績詳細
外傷によるチワワの眼球破裂
検査結果
視診では右の眼球内に出血が認められた。また、グレードⅠの角膜潰瘍と結膜浮腫が認められた。
ブドウ膜炎の存在を確認するため眼圧を測定した結果、異常な低値が認められた。
眼球破裂を疑って眼エコー検査を行ったところ、眼球が虚脱しており、硝子体が眼内に認められなくなっていた。
水晶体の脱臼は認められなかった。
強膜裂傷による眼球破裂と診断した。
治療方法
眼球摘出は希望されなかったため、痛み止めと角膜潰瘍の点眼剤および鎮痛剤の内服薬を処方した。
治療・術後経過
治療開始後数日で眼の不快感を訴えなくなり、1週間後には角膜潰瘍は治癒した。
現在も散発的に眼内出血が起こるが、ブドウ膜炎には発展していない。
経過観察中
担当医:白井 顕治
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