食欲の低下が認められる柴犬の精査を実施したところ、微量の腹水の貯留及び腹膜炎所見が得られた。
また、腫瘤性の構造物が確認された。
本症例は片側陰睾であり、手術を実施していなかったため、腹腔内の睾丸が何等か影響している可能性を考え、探査目的を兼ねて試験開腹を実施した。
種類 | 柴犬 |
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年齢 | 6歳 |
診療科目 | 軟部外科・整形外科 |
症状 | 食欲が落ちている |
食欲の低下が認められる柴犬の精査を実施したところ、微量の腹水の貯留及び腹膜炎所見が得られた。
また、腫瘤性の構造物が確認された。
本症例は片側陰睾であり、手術を実施していなかったため、腹腔内の睾丸が何等か影響している可能性を考え、探査目的を兼ねて試験開腹を実施した。
腹腔内では停留した睾丸が捻転を起こしており、周囲が炎症していた。
捻転を整復せず、停留した睾丸を摘出した。
また、片側の正常な睾丸も併せて摘出を行った。
術後より一般状態は開腹し、経過は良好である。
また、摘出した捻転した睾丸に腫瘍性病変は認められなかったため、治療終了とした。
担当医・執刀医:白井顕治
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